この夏は、オランダ人の現代陶芸作家、アドリアン・リース氏の来日特別企画『3匹の野ウサギ』(Drei Hasen in Japan)にて、パフォーマンスにも出演させて頂きました。真夏の日差しが照りつけるなか、フェルトに全身を覆われて滝の汗だったのがとても楽しく思い出されます。

会場となったのは渋谷にある洋服店、BLUES DRESS。

野獣に導かれたウサギたちが渋谷の路地を行進し、店内に入ると、内側からショウウィンドウに石けんを塗りつけていきます。

やがてウィンドウがすっかり塗りつぶされて、外から見えなくなると、ウサギは皮を剥がれ、そのむき出しの背中には石けんが塗られて癒されてゆく…

そんな「因幡の白兎」をモチーフにした物語が展開されてゆきました。

ウィンドウに塗りつける「やわらかい石けん」を作ってほしいという依頼を受けてから、質感や伸びの良し悪し、色や乾き具合など、様々な要素を考慮しながら試作と打ち合わせを重ね、私には大きな学びの場となり、改めてこんな機会に恵まれたことに感謝しています。

この模様は撮影され、現在は編集作業に入っています。年内中(?)に動画は新たな作品となって公開されるとのことですので、どうぞお楽しみに。