今日は立冬。
だんだんと寒さも増してきますね。
周りには早くも風邪でダウンしてる人もちらほら…。
そこで、おやつに切山椒♡
子供のころ「ほら、風邪をひかなくなるから、おあがり」と、
おやつに出されたものです。
切山椒は山椒の風味がきいた餅菓子です。ほんのりとした甘さが後を引くんですよね。
地域によって様々ですが、江戸では酉の市の時に売り出される縁起物でもあります。
山椒は花、実、皮、葉など、余すところなく使える植物です。
捨てるところがない=有益
そうした縁起があるようです。
でもきっとそれだけでなく、山椒は抗酸化作用や免疫力を高めるので、薬膳でもあったのではないだろうか…?
だって、木枯らしの季節。
「木枯らし」って、「きがらし」とも読めますよね。
つまり「気が枯れる=病気になりやすい」時期。
そんな時に薬効のある山椒を摂りいれて、難を除けたのじゃないか、と。
私の想像ですけど。
元気で有益に暮れを乗り切って、
気持ちよく新年を迎えようという昔の人たちの知恵と願いを感じさせてくれる「切山椒」。
今やあまりメジャーな食べ物とは言えないけれど、伝えてゆきたいな。
鈴木万由香