日本の生活の中には「ボカシ」が多く見受けられる気がします。
染め物は言うまでもなく、切子ガラスの中にも、便せんの中にも、様々な装飾の中に息づいています。
それは日本の風土と関係していると言われています。
多湿な気候のせいで、空気が景色をゆらめかせる。
昔から日本人は「おぼろ」な景色と共に生きてきたのでしょう。
そして自然と生活のなかに風景を取り込んできた。
【うつろい石けん】は自分でも大好きな石けんです。
銘のまま、時や心情のうつりゆく様に重なり合う想像。
シンプルなのに案外と作るのは簡単ではありません。
微妙なサジ加減で作り手の個性が出ます。