今年の様々な計画のひとつとして、富士塚めぐりをしようと思います。
富士塚は富士信仰をする人たちが、実際には富士山には登れない信仰者のために造った築山であり、平たく言えばミニ富士山のこと。
日々、山あり谷あり…。
いや、むしろ谷あり谷あり。
ならば、たまには日本一の山に登り、日頃の煤をはらい、頂上からの眺めで狭くなった視野を広げ、生活の中で縮んだ心のストレッチをしようというものです。
2023年1月2日、まず訪れたのは台東区下谷にある小野照崎神社の境内末社である富士浅間神社の富士塚です。ご由緒略記には天明年間(1782年)に富士山から運ばれた岩石から築山を完成させ、文政11年(1828年)に大修復され現在に至るようです。
残念ながら私が訪れたときには門が閉められていましたが、毎年6月30日と7月1日に限り一般の登拝に開放されるようです。その時を楽しみにします。
江戸の人々はおいそれとは富士山まで行かれなかったし、もし行けたとしても登山は命がけ。現代のような装備もなく、それはそれは大変だっただけに富士山への想いも強かったことでしょう。そうして生まれた富士塚と、大事に守ってきた方々のチカラが訪れた私にも注がれるような気がします。
ちなみに小野照崎神社のおみくじは「まゆみくじ」といって、まゆ玉の中におみくじが入ってるものでした。私としては、引かずにはいられないでしょ。