神奈川県立近代美術館・鎌倉に向かう途中、鶴岡八幡宮の鳥居をくぐるとすぐに太鼓橋が目に入ります。
現在は柵が設けられていて渡ることができませんが、私が小さいころは普通に行き来できたんですよね。
勾配が30度もあって、普通にのんびり歩いてたらとても登れません。
当時はみんな助走をつけて一気に駆け上がったものです。
それでも上りきれず、途中で滑り落ちてくる人も。
それはそれで楽しくて、きゃっきゃやってました。
すべらずにちゃんと渡れたら願いが叶うとか、良いことがあるとか…
たしかそんな言い伝えがあったような(一部のウワサかな?)。
いつから通行禁止になったのだろう…重要文化財だから仕方ないか。
記憶の糸を辿ると、まるで記録映画の中の1シーンのように幼い自分の姿が浮かんできました。
普通の人たちの「当たり前」に思っていた日常が、実は「歴史」を作っていくんだなって…
なんとも不思議な感覚にとらわれます。
鈴木万由香