今日はバイクのミーティングイベントが延期になってしまった。
私が思ってる以上に昨日の雪の影響があったようだ。
昨日は桜の開花予想日でもあったが、寒の戻りで桜の歩みも少し遅まるかもね。
(すでに顔を出してる気の早い子たちもいるけど…)
でも少し焦らされるぐらいが楽しいと思うのです。
なぜなら私のような凡人の目にはゆっくりでないと見えないものが沢山あるから。
先日、初めて桜染めを体験しました。
桜の樹皮を剥いて、染液を作ります。
あの茶色いゴツゴツした枝からは想像できないようなピンク色がなんとも興味深い。
驚きというか、感激というか、畏怖というか。
言葉にならない不思議を胸の中で転がしていると、ずいぶん前に読んだ志村ふくみさんの本のことを思い出しました。
うろ覚えですが、染色をするには「植物の精を頂くのだ」というようなこと。
精は花びらだけのものではない。
人間で言えば、足のつま先から頭のてっぺんまで、全身で生きてるんです。
花という結果の前に、樹木が全身でエネルギーをみなぎらせている。
つまり、色とは生命エネルギーなのだろうか。
開花を待つこの時期、桜並木は全体がモヤっと薄い桜色に浮かび上がり、私は元気を頂く。
桜たちが懸命に生きてるのが伝わってくるからです。
ダラけることなく、一瞬一瞬を生きているからです。
満開の花の中では感じられない力強さを目の当たりにします。
今年の春は新型コロナウィルスの影響で不安や疲労感が漂うけれど、
新鮮な空気を求めて
新しい命を求めて
今を生きるように
慌てず、グズグズせず、一歩ずつ…前へ。