三が日が明け、そろそろ来客ラッシュも落ち着いたころだろうと、知人を訪ねました。

通された部屋はすっきりとしながらも、清々しいおめでたさに満ちていました。

 

ころぞ日本間の醍醐味!

 

設えいかんで変幻自在。

季節をさらりと切り取り、

主の心をそのまま伝えることができる。

 

 

今日のお軸は「福海千尋深」(ふくかいせんじんふかし)

海のごとくに「福」が果てしなく深くあれ、ということ。

これだけで初春の慶びが伝わってきますよね。

 

そうした表現力は着物にもあるかもしれません。

私が着ているのは細い縞を織った無地感覚の紬。

帯次第で、これまたどうにでも変わります。

今日は羽子板を描いた帯を締めて、新年のお祝いを伝えにゆきました。

 

土台がシンプルだからこそ出来る遊び。

日本の良さの一つですよね。

 

鈴木万由香

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