10月1日(木)

禁演落語というものを知っていますか?

太平洋戦争のころ、あらゆるものが「自粛」を強いられていました。
表現の自由を当たり前に謳歌できる現代では考えられないことですが、そうした歴史の上に今があるんですね。
落語も自粛の対象でした。中でも花柳界やお酒、廓噺などは時局にあわないとされ、53の噺が「禁演落語」に選ばれ、その噺を書いた本を、浅草・本法寺の「はなし塚」に封印したそうです。

そうした歴史を知ってもらうため、二度と禁演落語をつくらないため、そして何より落語を多くの人に楽しんでもらうために、本法寺にて「禁演落語を聴く会」が有志によって催されています。
第7回を数える今回も、戦後、禁演が解かれた9月30日をに開催されました。

昨日は前座さんの「雑俳」にはじまり、柳家さん光さん「新聞記事」、柳家権太楼さんの「居残り佐平次」←熱演! そして中入り後は橘/圓満さん「払い」から桂文治さん「引っ越しの夢」へと続きました。

いやー、ホントに楽しかった~。
こうして優れた芸を楽しめるのも平和だからこそなんですね。
はなし塚の隣には、噺家の商売道具の一つでもある扇塚もあるんですよ。

うずまき堂が教室を開催している浅草は、レッスン前後も楽しめるところがいっぱいです。

ぜひ、遊びに来て下さいね。

 

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鈴木万由香